2012年9月1日土曜日

The Opening Of My Across The Universe!!

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世界一周前夜




パッキングってどうも苦手だ。バックにつめるまえの段階から荷物の量がおかしかったのだけども。

部屋一面に広げた荷物を見て自分もついに行くんだという不安と期待の気持ちが交錯する。

いろいろな気持ちを込めた長旅をするぶん、荷物は多くなってしまったのだろう。

ひとつひとつ、なにがどのように使われるのか想像しながらバックに詰め込んでいく。
友達から貰ったものも想い出とその人の表情を思い出しながら。

これから海外一人旅、初めてで世界一周します。

結局朝までほとんど寝ずに世界一周前夜を明かし、ドタバタ家を飛び出しました。

ぼくはそんな感じでげんきです。
いまはいきなり、タイの首都バンコクです。



旅立ち

「世界一周」という言葉がぼくのあたまの中に実感として残ったのが2010年の冬、

学生が世界一周する?

にわかには信じられませんでした。もうすぐ2年が経ちます。

秋田の片田舎で生まれ育ち、東京に上京した自分はバイトにサークルで

日々の時間を埋めていきました。

どこいくともわからず、立ち止まることを忘れてしまったような東京。

それを見て自分のペースも考えも夢もその流れに引きづり込まれていく、、、、



そんなときでした。


世界一周。


ただそれだけでこころに訴えかけるのには十分魅力的です。


でも、ぼくが本当に惹かれたのは世界一周をやりきった、ひとりの人間としての魅力でした。

いま思うと結局じぶんが惹かれたのはその人間性の中でも「自信」という、

その頃に自分に一番欠けていたものなのだとおもいます。

ぼくの好きなアメリカのドラマ「The O.C」にこんな台詞があります。

くよくよする男に、女の子が言い放つのです。

「男の一番の魅力って知ってる?自信よ!」

自分に自信がなくなると思い出す言葉のひとつです。

あたまのなかでなんどもなんども響くんです。

ぼくは振る舞いをまず変えました。そして言葉遣いも変えました。

自分の立ち居ぶるまいの細部にも魂は宿っているんでしょうね。


「世界一周して自信をつけたい。」


しかし、そんな甘いものではありません。ぼくはまだまだ甘ったれですが。

旅はまるで本のよう。


しっかりと中まで読み切った人でなければ、表紙と裏表紙をなぞっただけの感覚しか得られません。

それも、その本の種類は自分が望むものとは限らないのです。

自分の読みたい本の内容であれば、ページはおのずと増えるでしょう。

でも、自分の読みたい本でなければ?

そこからいかに多くのページを自分から作り出せるか。

ここできっと旅の密度がはかられます。

経験を語る。

もし表紙と裏表紙をなぞっただけ旅の感覚しかないのであれば、

例え言葉で表現しても、その言葉はこころに語りかけられないでしょう。

死んだ言葉。

ぼくがいまここに生きているからには、蟻みたいにちっちゃいたいしたことない経験でも生きた言葉で話をしたいです。

いつかは人のこころに突き刺さる、いや、そっと包み込めるような言葉で話したいです。

相手のこころで静かに、それでいてしたたかに心に残る言葉。

そんな言葉を使える大人になりたいです。

1年半、たくさんの旅を経験した友達、時には外国人ともコミュニケーションをとって、

どうすれば僕の「世界一周」という本が、しっかりとした厚みを持てるかを考え続けてきました。


いま、今日から、うまくいけば半年程のちっぽけなお話がはじまります。

どんなちっぽけでもぼくにとっては小さい頃に読んだ冒険と変わらない気持ちです。

よろしければ、こんなぼくの文章に気長に付き合ってください。


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