2012年9月13日木曜日

この灯りは何の標か。

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コムローイの灯り。

チェンマイには僕が憧れる祭りがある。"コムローイフェスティバル"

中に灯をともした灯籠を空に浮かべるそのお祭り。

その日はチェンマイの市民、訪れた観光客、みんなが揚げるので何万もの灯籠が夜空に浮かぶ。

コムローイを行う意味は"仏陀に感謝すること""1年間の自分の罪や後悔を解放する"ということ。

それぞれが手にしたコムローイに灯をつけ、紙が広がるのを待ちながら想いをこめる。

そういった想いの集まる場所で、笑顔や心から祈る人の姿を見ると、

人々のこころの中の宗教の大きさを肌に感じ、僕はその雰囲気をきっと好きになる。

例えば、日本のお正月の寺参りが欠かせないように。


ディズニー映画、「塔の上のラプンツェル」でもこの雰囲気が表現されていた。

いなくなったお姫様であるラプンツェルの誕生日に、その無事を祈りスカイランタンが揚げられる。

街に徐々に広がっていくランタンの灯り。

合図をもとにゆっくりと優しく付き添うように揚がるランタンの様子がとても美しく、幻想的に描かれていた。


知らないおばちゃんに身を委ねる。

諸江と別れる日が近づいてきた。夏休みの旅行なので僕のようにゆっくりすることはできない彼。

チェンマイのコムローイを伝えると、僕らの旅の締めくくりにコムローイを揚げようと決めた。

しかし、チェンマイについて何も知らない僕ら。

それにコムローイも季節外れ。訪ねてみた旅行代理店も日曜日で閉まっている始末。

当てもなく歩くしかない僕ら。



そこにふと現地人が行うツアー会社兼床屋といった変な店に、ひとりの日本人のおじいちゃんがいた。

だめもとで聞いてみる。

「コムローイの祭りにはまだ季節外れだからね。」その答えに気持ちが沈んだ。

僕はもちろん、コムローイを揚げる体験をしたいとは思うけど、

それをさらに重要な意味のあるものにするのが"親友と一緒に揚げたい"という気持ち。

そのとき、タイ人のおばちゃんが出てきた。

「諸江が帰る前にどうしてもコムローイをしたいんだ。季節外れなのは知っていますが、どこかに売ってないでしょうか?」

僕が必死に聞いてみた。



「わかったわ。ちょっとここで待ってなさい。店が閉まってるかもしれないけど連れてってあげる。」

おばちゃんがそう言う。

僕だけがおばちゃんの後ろに乗る。そう、オートバイ。

見ず知らずのおばちゃんのバイクの後ろに乗るとは考えたこともなかった。

信号待ちをしてバイクが集まると変な目で見られる。「変なカップル。」みたいな・・・

「サミシイデスカ。」

おばちゃんがいきなり言う。日本語をちょっと知ってるみたい。

ぼくがびびっておばちゃんの肩を強く握りしめてたからか、そう聞いてきた。

「寂しくないよ!」

思わず日本語が出る。ちょっと不安なだけ。時間も遅いし、お店がやっているか心配。

案の定、一件目はシャッターが降りていた。

「Next shop!!」おばちゃんの声がたくましく言う。

開いた店に着く。おばちゃんが目で「ここよ。」と伝える。

たくさんの仏具やお供え物などが目に飛び込んでくる。

そのお店の主人に聞くと端っこにひっそりとコムローイは置かれていた。

抱えていた不安が喜びと感謝の気持ちに一気に変わる。


この灯りは何の標か。

諸江のところに1kmほどの道を走って戻る。嬉しさが僕の足を動かす。

「コムローイ買えたよ!」

ただただはしゃぐこの瞬間が僕の中では輝いていた。



夜も深まった頃。想いを書き記して、灯をともす。


 油のしみ込ませた紙を火で熱することによって、中に空気より軽い気体がうまれ、

提灯は夜空にのぼっていけるようになる。

ゆっくりと膨らむその間、時間を忘れ目の前の提灯に見とれていた。


提灯が"空にあがりたい"と訴えてくる。僕らはそっと手を離した。

たったふたつの提灯が、静かに空に登っていく。

たったふたつでも、想いが込められたふたつなら足りないものはない。


僕らふたりの友達関係は気の合うふたりであり、ちょっとしたライバル関係なのかもしれない。

あのコムローイのように刺激し競い合って社会の舞台を登っていきたい。

例え、どちらかが途中で落ちこんでしまっても支えて助けられるような関係でいよう。

大切な友達を横にそう思った。





2012年のコムローイフェスティバルは11月28日に行われます。
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当日は人で混むので余裕を持ってチェンマイにインすることをおすすめします。
素敵な過ごしやすい街ですから。

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