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イスラエル無事?じゃないけど国境越えて友達と合流しました!
夜中に目を覚ます。時計は22時をまわったところ。
おもむろに起きてすこし厚着をし、バスに乗り込んだ。
バスは他のホテルの前でも止まり、何人かをピックアップする。
真っ暗闇でなにもみえない道。
運転手がスピードをあげるのにも特に気に留めずに、大きなあくびをした。
2時間後、相変わらず夜も深まり、すこし肌寒いところまで来た。
たくさんの他の観光客もそこに集まっている。
"僕らはこれからシナイ山に登って、朝日を望む。"
「3キロの道程だよ。」
宿に泊まる他の旅人にそう聞いて、望んだこの登山。
「じゃあ1時間程度の道程だね。」
「山頂で日の出をまつ時間長くなりそうだね。」
そういって他の日本人3人の参加者と一緒にたかをくくっていた。
暗闇のなかを僕らのグループも歩きはじめた。
街を抜けて道もそれなりの勾配も出てくる。
10分程歩いたところで、ガイドが僕らに告げた。
「この道を登りなさい。わたしはここまでしか行きません。」
「なんだよ、怠け者め。」「なにもしてないじゃん。」
そんな不平をこぼしながらもあまり気にせず、道を辿る。
道も景色もろくに見えないから足下の悪路に集中し、一歩一歩を踏み込む。
山の上にぼんやり見える電気をゴールと決めつけ、ひたすらに登る。
ジグザグに山を登っているのはわかった。
しかし、1時間を終えて3キロは歩いたとおもってもゴールらしき雰囲気はまったくない。
ひとつひとつたどった灯りは、ここぞとばかりに値段設定を高くして売る休憩所とお土産屋さん。
休憩しながら他の日本人と言葉を交わす。
「もしかしたら。。。。3時間かもしれませんね。。。」
「まさかぁ。。。」
そういえば道程の途中からたくさんのラクダ使いがいた。
厳しい道程に耐えきれない旅行者を運ぶために声をかけてくる。
最初はぼったくりだと無視していたけれども、必要な人には必要な道程であることに気づかされる。
「あと8キロはあるぞ。ラクダに乗らないか?」
断りながら、8キロの数字があたまに刻まれた。
3時間の道程、日の出の時間とも計算が合う。
足が急に重くなった。休憩に座ると、歩きたくないと足が言う。眠りたいとからだが言う。
そんな雑念と闘いながら、「もうすぐだ」と言い聞かせ足を動かす。
結局3時間の道程を歩いた。
途中、シナイ山では珍しい雨が服をすこし濡らす。
「暗い空に見える雲に、まさかね。。。」とみんなで顔を見合わせる。
暗闇なのに、足を滑らせたら死ぬような道や振り返りたくない階段も登った。
「頂上まであと3分、ここが最後の休憩所だ。」
そんなふうに店のなかに誘う声が聞こえてきた。
日の出までもまだ時間は残っていたから、雨と風をしのげる休憩所に入る。
温かさと固い岩に薄いクッションを敷いただけの場所が最高に気持ちよくおもえた。
そこで飲んだコップ一杯約140円程のホットチョコレート。
バカみたいに美味しくて、からだにしみ込んでくる。
誰でもつくれるインスタントのものなのに、忘れられない味になりそう。
なんかちょっとずるい。
頂上の気温は10度以下までさがり、汗をかいたからだを急激に冷やす。
日の出を待つ時間を着てきたすこし厚手の服だけで過ごすのは無理だった。
頂上はもう耐えきれない程寒く、日の出はまだ来ない。
というか継続的に小雨が降り続くので、見えるかどうかも怪しい。。。
僕ら4人は団結して、4人くっついて雨風を防いだ。
普通2人が全身をくるめるように使うブランケットを2枚借りて、1枚を座る場所から背中に、もう1枚を膝からあたままで覆うように使った。
寒すぎて4人全員顔もブランケットにうずめていたから、他の旅行者から奇妙な目で見られる。
でも、次第に4人の体温が保温されてとても温かい空間になった。
寒さに強い欧米人も震えている人が多い。
朝日のあがる方向からちょっとした歓声が上がる。
雲の間にオレンジ色が見えた!
しかし、朝日が見えたのは本当にほんの一瞬だった。
いままで暗闇のなか登ってきた道も顔を出す。映画顔負けの道程。
強くなる雨から逃げるように頂上を降りる。
しかし、雨がひとを襲うように強くなってきた。
人が混み合うことを考えて、途中の山小屋で雨がおさまるのを待つことに。
そんななか一緒に登ったまゆこさんがぼそっと呟いた。
「わたし、実は雨女なんだよね。」
話を聞くと、アメリカで訪れるのを楽しみにしていた都市は天気がすべて雨で、
あの乾燥したグランドキャニオンでも雹を降らせるほど天気が大荒れだったらしい。
「ちょっとまゆこさん!!」
「ちょっとなにしてくれてんすか!」
冗談を飛ばしあって、ぼくらは笑いあった。
例えそうだとしても、責めることはない。旅は道連れだ。
それに僕たちは登る過程で苦しさを一緒に共有して、
寒さを防ぐのに一緒にブランケットにくるまった仲。
結局シナイ山に降った雨はなかなかやみそうになく、僕らは濡れること覚悟で下山をした。
横から吹き付けるように吹く風と雨はなかなか厳しい。
それでも、降りきった時には達成感が僕らを迎えてくれた。
山頂に滞在した時間は登りにかかった時間と比べると笑えるほど少ない。
きつい道を乗り越えた達成感とおなじく登ったメンバーの団結感は気持ちよかった。
帰りのバスが走ると、シナイの山々はすっかり晴れていく。
まるで僕らをおちょくっているように。
「雨女っているんだね。」
そして、そこから2日間ダハブもまた雷が鳴って、雨が降っていたのはやっぱり。。。
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運転手がスピードをあげるのにも特に気に留めずに、大きなあくびをした。
2時間後、相変わらず夜も深まり、すこし肌寒いところまで来た。
たくさんの他の観光客もそこに集まっている。
"僕らはこれからシナイ山に登って、朝日を望む。"
「3キロの道程だよ。」
宿に泊まる他の旅人にそう聞いて、望んだこの登山。
「じゃあ1時間程度の道程だね。」
「山頂で日の出をまつ時間長くなりそうだね。」
そういって他の日本人3人の参加者と一緒にたかをくくっていた。
暗闇のなかを僕らのグループも歩きはじめた。
街を抜けて道もそれなりの勾配も出てくる。
10分程歩いたところで、ガイドが僕らに告げた。
「この道を登りなさい。わたしはここまでしか行きません。」
「なんだよ、怠け者め。」「なにもしてないじゃん。」
そんな不平をこぼしながらもあまり気にせず、道を辿る。
道も景色もろくに見えないから足下の悪路に集中し、一歩一歩を踏み込む。
山の上にぼんやり見える電気をゴールと決めつけ、ひたすらに登る。
ジグザグに山を登っているのはわかった。
しかし、1時間を終えて3キロは歩いたとおもってもゴールらしき雰囲気はまったくない。
ひとつひとつたどった灯りは、ここぞとばかりに値段設定を高くして売る休憩所とお土産屋さん。
休憩しながら他の日本人と言葉を交わす。
「もしかしたら。。。。3時間かもしれませんね。。。」
「まさかぁ。。。」
そういえば道程の途中からたくさんのラクダ使いがいた。
厳しい道程に耐えきれない旅行者を運ぶために声をかけてくる。
最初はぼったくりだと無視していたけれども、必要な人には必要な道程であることに気づかされる。
「あと8キロはあるぞ。ラクダに乗らないか?」
断りながら、8キロの数字があたまに刻まれた。
3時間の道程、日の出の時間とも計算が合う。
足が急に重くなった。休憩に座ると、歩きたくないと足が言う。眠りたいとからだが言う。
そんな雑念と闘いながら、「もうすぐだ」と言い聞かせ足を動かす。
結局3時間の道程を歩いた。
途中、シナイ山では珍しい雨が服をすこし濡らす。
「暗い空に見える雲に、まさかね。。。」とみんなで顔を見合わせる。
暗闇なのに、足を滑らせたら死ぬような道や振り返りたくない階段も登った。
「頂上まであと3分、ここが最後の休憩所だ。」
そんなふうに店のなかに誘う声が聞こえてきた。
日の出までもまだ時間は残っていたから、雨と風をしのげる休憩所に入る。
温かさと固い岩に薄いクッションを敷いただけの場所が最高に気持ちよくおもえた。
そこで飲んだコップ一杯約140円程のホットチョコレート。
バカみたいに美味しくて、からだにしみ込んでくる。
誰でもつくれるインスタントのものなのに、忘れられない味になりそう。
なんかちょっとずるい。
頂上の気温は10度以下までさがり、汗をかいたからだを急激に冷やす。
日の出を待つ時間を着てきたすこし厚手の服だけで過ごすのは無理だった。
頂上はもう耐えきれない程寒く、日の出はまだ来ない。
というか継続的に小雨が降り続くので、見えるかどうかも怪しい。。。
僕ら4人は団結して、4人くっついて雨風を防いだ。
普通2人が全身をくるめるように使うブランケットを2枚借りて、1枚を座る場所から背中に、もう1枚を膝からあたままで覆うように使った。
寒すぎて4人全員顔もブランケットにうずめていたから、他の旅行者から奇妙な目で見られる。
でも、次第に4人の体温が保温されてとても温かい空間になった。
寒さに強い欧米人も震えている人が多い。
朝日のあがる方向からちょっとした歓声が上がる。
雲の間にオレンジ色が見えた!
しかし、朝日が見えたのは本当にほんの一瞬だった。
朝日が一瞬で見えなくなってしまったことに落ち込む旅行者たち。
ひたすら寒さに凍えるぼくたち。
カメラに撮る絵がなくなった他の旅行者たちは毛布にくるまる僕ら4人を撮りはじめた。
人気者なのか、笑い者なのか。
今回の登山を表すにはいい写真を持ち帰ってもらったのではないかと勝手におもっている。
辺りがだんだんと明るくなるにつれて、シナイ山の山々をはっきりと目にする。
強くなる雨から逃げるように頂上を降りる。
しかし、雨がひとを襲うように強くなってきた。
人が混み合うことを考えて、途中の山小屋で雨がおさまるのを待つことに。
そんななか一緒に登ったまゆこさんがぼそっと呟いた。
「わたし、実は雨女なんだよね。」
話を聞くと、アメリカで訪れるのを楽しみにしていた都市は天気がすべて雨で、
あの乾燥したグランドキャニオンでも雹を降らせるほど天気が大荒れだったらしい。
「ちょっとまゆこさん!!」
「ちょっとなにしてくれてんすか!」
冗談を飛ばしあって、ぼくらは笑いあった。
例えそうだとしても、責めることはない。旅は道連れだ。
それに僕たちは登る過程で苦しさを一緒に共有して、
寒さを防ぐのに一緒にブランケットにくるまった仲。
結局シナイ山に降った雨はなかなかやみそうになく、僕らは濡れること覚悟で下山をした。
横から吹き付けるように吹く風と雨はなかなか厳しい。
それでも、降りきった時には達成感が僕らを迎えてくれた。
山頂に滞在した時間は登りにかかった時間と比べると笑えるほど少ない。
きつい道を乗り越えた達成感とおなじく登ったメンバーの団結感は気持ちよかった。
帰りのバスが走ると、シナイの山々はすっかり晴れていく。
まるで僕らをおちょくっているように。
「雨女っているんだね。」
そして、そこから2日間ダハブもまた雷が鳴って、雨が降っていたのはやっぱり。。。
今日も読んでいただいてありがとうございました。
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