ボランティアをする。

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バラナシに向かっています。ガンガーで沐浴どうしようかな！

障害者の家。

コルカタの朝は意外と綺麗だ。

朝とは思えないくらい太陽の陽射しが強く強く差すけど、それでも朝日には変わらない。

朝の光の差す色は白。その光が建物を、車を、綺麗に輝かせる。

この時間の写真を撮るのが僕は好きだ。

いつものように朝7時にマザーハウスに集まり、小さな食パン数枚とバナナとチャイをいただく。

疲れのせいか、食欲がなくなって来ていて一日で食べられるのはこの食事くらいになってしまっていた。

ここまで走り抜けてきた体力も弱まってきているようだ。どうしたものか。

今日の行き先は障害者の家。プレムダン（愛の贈り物の意）

重病人、見捨てられた老人がいる施設だ。
その建物はスラムと化した線路の脇にあり、その場にそぐわない綺麗な建物だった。

障害者の家では自分の足で動ける人も多くいた。

髭剃り、水やチャイの配給、食事の配給、皿洗い、ベットのシーツ交換、床掃除。

肉体的にガッツリと取り組むことが出来るのがここでのボランティア。

ここで3日を過ごした。仕事の最中は必死だった。夢中だった。

箒を握りすぎて手に豆が出来る。

洗濯物を絞って皮膚が割れる。

皿洗いの洗剤で手が荒れる。

それでも予定にない4日間をここで使ったのは、

世界から集まるボランティアの人たちとの時間が楽しかったからだろう。

「また明日。」その言葉を繰り返してしまったからだ。

休憩時間は日本人の方から外国の人も混じっての会話。

「どこの国出身？何歳？仕事はなに？どれくらい旅してるの？」

話題はつきず、チャイを片手に語り合ったあの場所でのあの時間は忘れられない。

何ヶ月もいる人もいる、1ヶ月という日本人も少なくない。

そこに数日邪魔をしたただの旅人。

それでも、力になれることはある。

ボランティア最終日。

最終日の朝、チャイを飲んで始まる一日が好きに当たり前になっているように感じた。

この日はいつもと違う。

毎朝、ボランティアを終えるひとに詩を歌って送り出す習慣があるが、今日は送り出してもらう側。

Thank you Thank you Thank you ×３　from my heart.

Love you Love you Love you ×３　from my heart.
Miss you Miss you Miss you ×３　from my heart.

たった4つの英語のフレーズにひとつのリズム。

そんなとてもシンプルな歌だけど、その歌がここでどれだけのボランティアの輪を生み、バトンをつないできたかは計り知れない。

いつものようにボランティアは進んでいった。

仲良くなったボランティアとも別れの時が近づいてくる。

本当に貴重な体験だった。

子供より軽い老人を持ったことなんてなかった。

骨が浮き出た皮膚に触れる機会があるなんて思わなかった。

死がせまる人と目をじっと合わせるなんて思っても見なかった。

"ボランティアはすべて自分の為。"

だからこそ、ボランティアさせてもらうという意識が必要になる。

3.11が起きた時、素直にボランティアに動こうと思えなかった自分。

偽善でも何でもなくて、自分のため、自分の経験。

そう気づけたことで、被災地にも行くことが出来た。

ボランティアに行くことが何より大切だとは思わない。

"ただ行ける時、必要とされる時、ボランティア出来る自分をいつでも持っていること。"

それが重要だと思う。

それが僕の"ボランティア"に対する自分なりの答え。

今日も読んでいただいてありがとうございました。
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帰国したら会えたりできる関係も作ることがひとつの夢です。