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避暑地ダージリンへ。
コルカタからダージリンの麓の駅まで夜行列車で移動する。
三段造りのノーエアコン、スリーピングシート。
相席したのは、バングラデシュ人の新婚さんとその親戚。彼等もダージリン行きのよう。
ムスリムだから写真は撮れない。
奥さんはとても綺麗で、結婚式の写真はお姫様のようだった。旦那さんも優しかった。
車内食や、チャイをごちそうになる。
それぞれの国の話に会話が弾んだ。バングラディシュに行きたくなる。
そうして、インド初の夜行列車は静かに夜を越えた。
明け方に目を覚ますと、インドの田舎の村の様子が飛び込んできた。
田んぼのような沼地で水遊びする子ども。
牛を引っ張るおじさん。
線路を歩く若者。線路で排泄する者。
頭にものを載せて歩く女性。
田舎に行くと、緑一色の世界。女性の美しいサリーを除いて。
そういったインドの原風景を置き去りにして、目的地の駅についた。
ここからダージリンまではジープに乗り換えて山登り。
急な斜面をジグザグと登る。
車が二台並べる道幅もなく、脇を見れば真っ逆さまの山路。
そんなことはお構いなしと、運転手のハンドルを握る手に迷いはない。
3時間の短かいようで長い道のりを抜けて、標高2200m程のイギリス植民地時代に作られた避暑地、
ダージリンに辿り着いた。
急斜面に植えられたダージリンティーの茶畑が僕を迎えてくれる。
気温が30度くらいあった麓の街からここまで高度があがると、20度くらいまで気温が下が
る。
肌寒く感じる。地元の人でさえ長袖やセーターを身に着けている。
日が沈むにつれて、さらに気温が下がり始め、霧が少しづつ街を覆い始めた。
ダージリンにはもうひとつの名前がある。それは"霧の街"。
"霧の中で生まれた紅茶"、ダージリンティーにもそんな別の名がある。
雨とは違い、ゆっくりとしっとりと葉を濡らす霧がそのお茶に優しい潤いを与え、
雲の隙間から白い光の筋をつくる陽射しが葉の緑を輝かせる。
その繰り返しが世界三大銘茶と呼ばれるダージリンティーを美味しくさせる秘訣なのだろうか。
時間はまだ午後4時頃。ダージリンの大きな広場がすっぽりと霧に包まれてしまったようだ。
目の前を細かい水分が通り過ぎていくのを目にする事が出来る。服の繊維に細かい水滴がつく。
ふらふら歩いていると眺めの良さそうなツーリストオフィスを見つけた。
ふと気の向くままに、足の赴くままに歩を進めた。ただ景色が見たくて。
中に入り、沈む夕日を見る僕に「座って、座って。」と日本語で声がかかった。
振り向くと現地の人らしい顔のひとりが流暢な日本語で話しかけてきた。
「ここではツアーは組めないよ。なにか困った事ある?」
その言葉に安心し、席に深く腰をかけて英語を交えながら会話を続けた。
本もなにも読まず、なにも知らないちょっと見ただけのダージリンの疑問をぶつける。
「どうしてダージリンではみんなとてもおしゃれな格好をしているの?」
「インド人とはちょっと違う顔の人が多いよね?」
「いつも霧なの?ここはどんな気候?」
「ヒマラヤはどう見えるの?何時頃がいいかな?」
丁寧に、冗談も交えながら答えてくれる。
親切心が伝わってくる。僕の心も「信じていいよ」といった。
彼の名前は "KISHOR RAI"
僕の事を話して伝えるとその答えとして彼の事も知ることができた。
日本語はトレッキングを愛して、ダージリンを愛して何十年かここに住んだ日本人から教わったという。
以前にも感じた事があったのだが、海外で出会う人の中に、話しかけてくれる雰囲気で「この人、日本人の事好いてくれているんだな。」と感じられる瞬間がある。
このときもまた、その雰囲気が伝わってきた。
普段はツーリストインフォメーションセンターで旅行者、特に日本人に向けて案内をし、必要とあればトレッキングにもガイドとして参加するようだ。
「現地の人が暮らす姿を見たい。」僕がそんなわがままを言った。
「日曜に休みがあるから私の経営するインターネットカフェにおいで。バイクでいろんなところに連れて行ってあげよう。」
胸が高鳴った。つくづく僕は人に助けられている。
17時を時計が告げる。センターを閉めるようだ。
「ダージリンティーはもう飲んだかい?」
まだと首を振る僕に、一緒においでと誘われる。
透明なカップに、金色に輝くお茶が注がれて運ばれてきた。
世界に名高いその銘茶も、ここでは20ルピー(40円)程から飲める。
しばらくの間、"飲み物"ということを忘れてその透き通る金色に見入った。
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おんなじひとつの事に関して
ひとそれぞれ感じる事は違うけど
ひとよりひとつでも多く感覚を使って
そのひとつのことを自分の中で大切にしたいと
いつも思ってます。
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ムスリムだから写真は撮れない。
奥さんはとても綺麗で、結婚式の写真はお姫様のようだった。旦那さんも優しかった。
車内食や、チャイをごちそうになる。
それぞれの国の話に会話が弾んだ。バングラディシュに行きたくなる。
そうして、インド初の夜行列車は静かに夜を越えた。
明け方に目を覚ますと、インドの田舎の村の様子が飛び込んできた。
田んぼのような沼地で水遊びする子ども。
牛を引っ張るおじさん。
線路を歩く若者。線路で排泄する者。
頭にものを載せて歩く女性。
田舎に行くと、緑一色の世界。女性の美しいサリーを除いて。
そういったインドの原風景を置き去りにして、目的地の駅についた。
ここからダージリンまではジープに乗り換えて山登り。
急な斜面をジグザグと登る。
車が二台並べる道幅もなく、脇を見れば真っ逆さまの山路。
そんなことはお構いなしと、運転手のハンドルを握る手に迷いはない。
3時間の短かいようで長い道のりを抜けて、標高2200m程のイギリス植民地時代に作られた避暑地、
ダージリンに辿り着いた。
急斜面に植えられたダージリンティーの茶畑が僕を迎えてくれる。
気温が30度くらいあった麓の街からここまで高度があがると、20度くらいまで気温が下が
る。
肌寒く感じる。地元の人でさえ長袖やセーターを身に着けている。
日が沈むにつれて、さらに気温が下がり始め、霧が少しづつ街を覆い始めた。
ダージリンにはもうひとつの名前がある。それは"霧の街"。
雨とは違い、ゆっくりとしっとりと葉を濡らす霧がそのお茶に優しい潤いを与え、
雲の隙間から白い光の筋をつくる陽射しが葉の緑を輝かせる。
その繰り返しが世界三大銘茶と呼ばれるダージリンティーを美味しくさせる秘訣なのだろうか。
時間はまだ午後4時頃。ダージリンの大きな広場がすっぽりと霧に包まれてしまったようだ。
目の前を細かい水分が通り過ぎていくのを目にする事が出来る。服の繊維に細かい水滴がつく。
ふらふら歩いていると眺めの良さそうなツーリストオフィスを見つけた。
ふと気の向くままに、足の赴くままに歩を進めた。ただ景色が見たくて。
中に入り、沈む夕日を見る僕に「座って、座って。」と日本語で声がかかった。
振り向くと現地の人らしい顔のひとりが流暢な日本語で話しかけてきた。
「ここではツアーは組めないよ。なにか困った事ある?」
その言葉に安心し、席に深く腰をかけて英語を交えながら会話を続けた。
本もなにも読まず、なにも知らないちょっと見ただけのダージリンの疑問をぶつける。
「どうしてダージリンではみんなとてもおしゃれな格好をしているの?」
「インド人とはちょっと違う顔の人が多いよね?」
「いつも霧なの?ここはどんな気候?」
「ヒマラヤはどう見えるの?何時頃がいいかな?」
丁寧に、冗談も交えながら答えてくれる。
親切心が伝わってくる。僕の心も「信じていいよ」といった。
彼の名前は "KISHOR RAI"
僕の事を話して伝えるとその答えとして彼の事も知ることができた。
日本語はトレッキングを愛して、ダージリンを愛して何十年かここに住んだ日本人から教わったという。
以前にも感じた事があったのだが、海外で出会う人の中に、話しかけてくれる雰囲気で「この人、日本人の事好いてくれているんだな。」と感じられる瞬間がある。
このときもまた、その雰囲気が伝わってきた。
普段はツーリストインフォメーションセンターで旅行者、特に日本人に向けて案内をし、必要とあればトレッキングにもガイドとして参加するようだ。
「現地の人が暮らす姿を見たい。」僕がそんなわがままを言った。
「日曜に休みがあるから私の経営するインターネットカフェにおいで。バイクでいろんなところに連れて行ってあげよう。」
胸が高鳴った。つくづく僕は人に助けられている。
17時を時計が告げる。センターを閉めるようだ。
「ダージリンティーはもう飲んだかい?」
まだと首を振る僕に、一緒においでと誘われる。
透明なカップに、金色に輝くお茶が注がれて運ばれてきた。
世界に名高いその銘茶も、ここでは20ルピー(40円)程から飲める。
しばらくの間、"飲み物"ということを忘れてその透き通る金色に見入った。
「飲まないのかい?」少し笑われながら言われたその言葉で、コップに手をかけた。
鼻に近づけて、その香りを楽しむ。
シャンパンとも例えられるその香りを僕はうまく表現する事は出来ないけど、
「この香りを忘れまい。」と鼻を利かせ、次にカップを口に運んだ。
香り、味、それに僕はダージリンの茶畑、気候を知った。
ここを訪れた事で、ダージリンティーもまた僕の中で特別なものになった。
日本でダージリンティーを飲む時、僕は"この記憶"をたどれる。
他の多くのひとが知らないあの土地に僕だけ想いを馳せれる。
他人と違うその瞬間が、"人生を豊かにしてくれるひととき"かなとも思う。
年齢の話になった。彼は45歳。彼にもちょうど20歳の息子がいるようだ。
「日曜は、息子に案内させるよ。」
結局ダージリンティーもごちそうになり、彼は自宅へ、僕はゲストハウスへとそれぞれの
帰宅の途についた。
もう半袖ではたえられないくらい外は冷え込んで身体は震えたけど、
不思議と身体のなかまでは寒さに負ける気はしなかった。
その理由は言葉にしなくてもいいよね。
おんなじひとつの事に関して
ひとそれぞれ感じる事は違うけど
ひとよりひとつでも多く感覚を使って
そのひとつのことを自分の中で大切にしたいと
いつも思ってます。
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今日も読んでいただいてありがとうございました。
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学生旅に親近感を持ち初コメントです。インドなつかしい!インドはほんとに悪い人にあってぶんいい人にもあいます!
返信削除コメントありがとうございます!南米旅されてるんですね!あとでトオルさんのHPゆっくり見させてもらいたいと思います:)ほんとうにそうですね。人でインドは嫌いにならないと思います僕は。同じ学年、お互いいい旅をして、自分の目的を果たしましょうね!いつか会えるかもしれませんし、そんなときを楽しみにしています。
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