2012年10月23日火曜日

世界を魅了する愛の形。

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その敷地は広く、立派な門を通り抜けるとタージマハルはそこにありました。

タージマハルを目にすると同時に、足を止める観光客。

ある人はその雰囲気を肌で感じ、ある人は視線をそのままに手だけがポケットのカメラを探る。

この世界でも指折りの美しさを誇るこの建築物はムガル帝国5代皇帝シャージャハーンが
早くに亡くなってしまった妃ムムターズ・マハルのためにつくったお墓。

その愛はとても深く、妃が亡くなった後も彼はその愛を貫きました。

いま彼らはタージマハルの中で並んで眠っています。


「インドの女性にとってタージマハルを見ることは一生の夢。」

そう語られるように、たくさんのインド人もまたこの地を訪れ、その美しさに見入ります。

家族連れ、カップル、男同士、老年の夫婦。

訪れる人は様々ですが、その美しさのせいか、包み込んでくれるような優しい雰囲気のせいかタージマハルを前にみんなの表情が笑顔に溢れていました。

そしてそれは人から人へと伝染していくようです。


透き通るような美しい白の大理石、側面に施されたこまやかな装飾、

左右対称につくられたデザイン、そこの空間を支配する存在感。

その細部には神様が宿っていると、いわれそうなほど神聖にみえた。

どんなにたくさんの観光客に押し寄せられてもそのタージマハルの持つ力強さは衰えない。



この建設のためにインド周辺諸国から集められた28種類もの宝石類が使われ、

2万人にも及んだ職人は、果てはヨーロッパからも。

そして、22年の歳月をかけてタージマハルは建造された。

夕日がタージマハルを染めはじめる。太陽の差す光の色と一緒にタージマハルの色もまた変わります。

5代皇帝シャージャハーンにはもうひとつの大きな夢があった。

タージマハルとの間に河を挟んで黒のタージマハルをつくり、大理石の橋を架けること。

しかし、その夢が叶うことはなかった。

タージマハル建設に莫大な費用を使ったシャージャハーンは民衆の反感を集めていた。

それをみた息子の6代皇帝アウラングゼーブが彼の皇帝の座に取って代わり、彼をアグラ城に幽閉する。

アグラ城から小さく見えるタージマハルを眺めてシャージャハーンは晩年をひっそりと過ごした。




人間はおもしろいとおもうと同時に、恋愛ってすごいパワーを秘めているとも感じさせられる。

恋愛は世界中の人間を突き動かして昔から、小さなことから大きなことまで

たくさんのストーリーを人間に与えてきた。

それはいまだってそうかわらない。

もちろん、タージマハルのようなものはもうつくられないとおもうけど。



飛行機の中でいきなり婚約を申し込むひともいれば、愛を糧に過酷なマラソンに挑む人もいる。

文化祭のステージで告白する高校生もいれば、その体育館裏で静かに告げる告白もある。

ソファで眠ってしまった大切な人へそっとブランケットをかけ、頬にそっとキスすることもまた

小さい小さい愛の物語だと思う。




ひとりの人間である、ある時ある王様が大きな愛に突き動かさると、

タージマハルのようなものさえつくってしまう。

〜愛の中には、常にいくぶんかの狂気がある。しかし狂気の中には常にまた、いくぶんかの理性がある。〜 

ニーチェのそんな言葉がぴったりだった。



太陽が沈み、タージマハルを立ち去らないといけない時間がせまっていた。

ふとおもったけど、今の時代にこれを愛するひとに向けてつくるひとがいたら、

想いが重すぎるように感じてひいちゃうだろうなとぼくは笑った。

でも、女性の気持ちはわからないからやっぱりうれしいのかもしれません。

シャージャハーンはタージマハルをつくる過程で民衆に重税を課したり、これ以上美しい
建築物がこの世にうまれないように集めた職人の腕を切り落とし、その後の世話をしたりした。

それらは私利私欲に走った結果で、決して正しい行いとは言えない。

それでも彼の愛だけはタージマハルがどの角度から眺めてもおなじく見えるように、

だれがどうみてもその気持ちは本物だった。

そう認められていたからこそ、亡くなった後シャージャハーンの棺を彼が愛した妃の横に置くことを

6代目皇帝アウラングゼーブは認めたのだとおもう。

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世界にそのうつくしさをみとめられたことによって

多くのひとがタージマハルを訪れます

ひとがここを訪れなくなるよるのあいだだけが

かれらがふたりきりになれるゆいいつの時間です。

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今日も読んでいただいてありがとうございました。
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次はタージマハルを見て愛って何だって
考えたことについて書いてみます。

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