2012年10月13日土曜日

チャイのカップは投げられた。

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"インドの善し悪し。"

ひとりインドの道を歩く。けたたましいクラクションもインド人の大きな声も次第に慣れてきて音楽のように聞き流せるようになってきた。

出会いにも恵まれ、何人ものインド人に優しくしてもらい助けられた。

「僕は大丈夫、インドでも普通にやっていける。」
そんな自信に満ち溢れていた。
下手にキョロキョロともしないし、びくびく歩くわけでもない。
ただすたすたと道を進む。

途中で甘い香りに誘われて、インドのスイーツに挑戦してみる。
不思議がられるように見られて、「日本人さ!」と誇らしげに言う。

仲良くなったので、五円玉をあげた。
穴の空いた硬貨に夢中になる店員を横目に、御礼をいい、その場を離れる。

何度も何度もボランティアに向かう為に通った道。
宿までもうすぐというところで、僕の頭に"何か"が当たった。
振り返ると、投げられたのは"チャイのカップ"
そのカップは割れずに、まだそこに転がっていた。




チャイのカップは投げられた。

その事実が僕をゆっくりと通り抜ける。

振り返ったが犯人は探さなかった。
「ここで怒るのは良くない。何事もなかったかのように過ごすのが勝ちだ。」

またすぐにすたすたと歩き出した。
何事もなかったように見せている反面、自分の中で想いは次第に渦を巻きだした。
怒りもある、悲しみもある、疑問もある。

その気持ちをどこに持っていくべきかを悩んだ。
「どう処理すればいいんだろ。。。」

笑い飛ばしてしまえればよかった。
「おまえ、よくそこから当てたな!50点!」みたいに言えればよかった。


"恨む?インドを嫌う?どうしようもない?"

僕はカップを投げた彼にどう見えた?
僕は透かして歩く金持ちの外国人に見えたか。
日本人が嫌いなのか?それとも中国人と間違えたのか?

カップを投げた彼がなにを抱えていたのかなんて想像も出来ない。
僕には何が出来た?何が出来る?









悩んだ先にひとつ確かな事があった。
"カップを投げた彼は僕を知らない。"

僕を見ただけで僕の中身は知らないんだ。
だったら、僕はまだ彼と友達になれる可能性だってある。

それも今回はもう無理な話だけど、そう思う事にした。





恨むのは簡単だ。あっという間にこころを支配する。

どうにかそうなる一歩手前で食い止めることができただろうか。
もやもやと悩んでいる間、減ってしまっていた「ありがとう。」も笑顔も元通りになってきていた。

起きてしまった事は変えられなくても、起こった事をどう捉えるかは自分次第でいつでも変えられる。

"災難"とその時捉えた事が将来、形を変える事は往々にあり得るのだから。

今回の出来事はインドに浮き足立つ僕に「気を引き締めろ。」そう言っている気がした。

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1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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