2012年10月30日火曜日

"この命"をいただきます。

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画面一番下からどうぞ。

血の画像がありますので苦手な方は見ないでください。
下には宿泊した宿がありますのでそこはぜひ。


宿の前にヤギがいた。毎日玄関で見かけるヤギ。

もうすぐイスラム教徒のお祭りの日が来る。ヤギはそのためだった。

その日はヤギの鳴く声がたくさん街に響いた。


すこしグロテスクな写真に気分を悪くしそうな方は一気に下のほうまで飛ばしてください。





あっという間にその作業は行われた。

からだを押さえられたヤギが必死に抵抗しようと力を入れ、野太い声で叫ぶ。

ナイフが首にあてられる。

首の血管は切られた。心臓の鼓動とともに血が躍り出る。

それでもヤギは生きていた。必死に必死に生きていた。

目を大きく開いて、呼吸をしようとしていた。

押さえられたからだを必死に動かそうとしていた。

床は血で赤く染まる。ヤギの大きなからだはもう動かない。





ぼくの目の前で今ひとつの命が終わりを告げた。

そしてその肉は人間が生きていくための糧になる。

皮を剥がれ、肉を切られ、骨を断たれ、ヤギは小さくなっていく。



日本では見ることのないひととき。残酷だけど現実的で貴重な体験。

一度、空気を吸うためにその場を離れて屋上に上った。

大きく息を吸って考える。

いまみたものは非日常の世界だった。異国の風習。

でも、これからする"肉を食べる"というのは日本でも日常の世界。

パックに詰められた肉の裏側にも同じ世界がある。

でも、日本人はその感覚をもう持っていない。

「"この命"をいただきます。」

口に入ったその肉は味よりも、そのさっきまで動いていた命を感じた。




その肉をみんなで囲んでの食卓。

いままでで一番重い「いただきます。」 想いを込めた"いただきます"

命の重さを比べられることなんて出来ない。

このからだもまたいままで"いただいてきた"命から出来ている。

だからいままでの食事にも感謝しなければいけなかった。





ジョードプルでは"ダイアモンドゲストハウス"にお世話になった。

韓国人、日本人、ドイツ人に人気の"ディスカバリーゲストハウス"と姉妹店でもある。

どちらもWi-Fiフリーで部屋もきれいで快適なゲストハウス。

ぼくは結局ここに8日いたのか。。。

見るものが多いわけでもないのに不思議と居座れる居心地のいい街。

宿の屋上からはメヘランガル要塞が望めた。



開放感のあるここの屋上が好き。

偶然にここで出会った仲間が出来て、この旅初のテーブルを囲んでお酒を飲んだり、

大富豪をしたりして夜を騒いだ。忘れられない思い出だ。

旅を終えた頃に、また東京で会えるのだから楽しみ。

「また会おう。」再会の約束がいつにもなく嬉しかった。


左がダイヤモンドを経営するラクスマンで真ん中の女性がインドの音楽を学ぶすがたさん。

そして右に座るのが宿のオーナー、ハゲ丸。

会うといつも「ハゲ丸、カミング!」といって笑わせてくれた。

下手くそな小島よしおのモノマネが出来るのがツボ。

でも本当は真面目で家庭を愛して、優しさにあふれた人だった。

「問題ない?」そういつも気にかけてくれる言葉が嬉しかった。


ラクスマンとお付き合いしていて4年、6ヶ月毎に日本とインドを行き来するさちこさん。

ちいさなケンカが多いふたりみたいですが、好きだからケンカできるんですもんね。

ただ文化の異なるひとと付き合うのはほんとに大変だなと感じさせられます。


ディスカバリーのオーナー。とっても優しいです。

そして娘のアクセラ。ボーイッシュだけど天使みたい。


ここのオーナー家族がとても素敵だった。体調の悪いぼくもここには安心していられた。

この宿との出会いに、この宿が生んでくれた出会いに感謝します。



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食べるってことは生きること。

食べるってことは何かの命をいただくこと。

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